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2019.09.24

S&R

ペルノ・リカール グループ2018/19の業績結果発表

2019年6月期も大幅な増収増益を達成
売上は前期比6.0%増の実質的成長(為替の影響を加味したベースでは同5.3%増)
営業利益も前期比実質8.7%増(為替を加味した決算発表ベースでは同9.5%増)

2020年6月期の業績見通し
為替影響を除いた既存事業における営業利益で前期比5〜7%増の実質的成長を見込む

財務方針の変更
2019年6月期から一株当たりの配当を3.12ユーロに増配(配当性向50%)
10億ユーロ相当の発行済み自己株式を2020年6月期から翌期にかけて買い戻し予定

フランスの洋酒メーカー、ペルノ・リカール グループは8月29日、パリ本社にて2018/19年の決算を発表しました。

売上

ペルノ・リカール グループの2019年6月期の通期売上は91億8,200万ユーロとなり、前期比6.0%増(為替の影響を加味した決算発表ベースでは同5.3%の増収)の大幅な実質的成長を達成しました。
下記の重点市場での売上が引き続き好調であったことが大きく寄与しています。

◆ 米国: 概ね市場の伸び※1に見合った販売増を達成し、また販売チャネルを強化しました。
◆ 中国: 前期比21%増と好調。これは主にマーテルおよび今後成長が期待される製品群が引き続き堅調であったことによるものです。
◆ インド: 前期比20%増を達成。これは主にシーグラムのインディアン・ウイスキーおよび戦略的なインターナショナルブランドが引き続き伸びたことによるものです。
◆ 免税市場: 全地域で好調で、前期比6%の伸び。

※1:米国蒸留酒市場の成長率は4.5%(ペルノ・リカール グループ調べ)

地域別には、アジア地域での伸びが顕著でした。
◆ 北米・南米地域: 前期比2%の伸び。カナダで成長が加速し、中南米も好調。米国では概ね市場の伸びに見合った販売増を達成しましたが、米国卸売業者による在庫調整の影響を受け、成長のペースが鈍化しました。
◆ アジアおよびその他地域: 前期比12%の伸び。中国、インド、トルコ市場での伸びが著しく、日本での売上も引き続き好調でした。
◆ 欧州: 東欧と西欧における対照的な市場環境により、全体では前期比1%の微増でした。東欧での売上は引き続き好調でしたが、フランス市場での低迷とビジネス上の係争により西欧での売上が落ち込み、東欧での売上増をほぼ打ち消した形となりました。

ペルノ・リカール グループでは引き続きプレミアム・ブランド・ポートフォリオを強化しており、主要蒸留酒カテゴリー全てで好調な成長を維持しました。
◆ 戦略的インターナショナルブランド: 前期比7%増と引き続き好調。米国において卸売業者による在庫調整の影響があったものの、ジェムソンが特に好調で、マーテルおよびスコッチの伸びと合わせ、全体では前期比アップ。
◆ 戦略的ローカルブランド: シーグラムのインディアン・ウイスキーが大きく貢献し、前期比12%増。
◆ スペシャルティブランド: 前期比12%増と引き続き好調。特に、リレ、アルトス、 モンキー 47、ウルトラプレミアムレンジのアイリッシュ・ウイスキー、スムース アンブラーが堅調。
◆ 戦略的ワイン: 英国での低価格戦略実施と米国での在庫調整により、前期比5%減。
◆ イノベーションカテゴリー: グループ全体の売上成長率のうち、0.25%ポイント分の成長に貢献しました。特に、マーテル ブルー スイフト、シーバスリーガルXV、ビーフィーター ピンク、リレ、モンキー 47が好調でした。

直近の第4四半期の売上は、19億9,400万ユーロで、前年同期に対し5%の実質的成長(為替の影響を加味した決算発表ベースでは同7%の増収)となり、引き続き高い成長を維持しましたが、米国の卸売業者による在庫調整の影響を受けました。

利益

2019年6月期の既存事業における営業利益は25億8,100万ユーロとなり、前期に対し8.7%の実質的増益を達成しました。為替の影響を加味した決算発表ベースでは同9.5%の増益です。当期の営業利益率は前期に対し0.74ポイント良化しました。なお、為替差益が2,500万ユーロ発生したため、為替の影響を加味した決算発表ベースでは、営業利益率は前期に対し1.08ポイントの良化となっています。

当期の対前年利益増益率8.7%は、2012年6月期以来の最高水準です。この背景は下記の通りです。
◆ 売上総利益額が前期に対し7%増加し、率でも0.39ポイント良化しました。主な要因としては、重点ブランドにおいて価格を前期比2%値上げ。
◆ 2016年6月期から2020年6月期までの5年計画で実施していた業務効率改善施策が1年前倒しで完了し、売上原価の上昇を抑制。
◆ 製品ミックスの悪化は、主にシーグラムのインディアン・ウイスキーおよび米国の卸売業者による在庫調整に関連したものです。
◆ 広告・販促費は前期比6%増と、売上成長に見合った伸びで、重点市場(特に中国とインド)に集中的に投下しました。
◆ 固定費: 売上が前期比6%増となる一方、管理を徹底して重点施策へのメリハリの利いたリソース投入し、固定費は前期比4%増に抑えました。

経常項目に対する当期の法人税率は26%近くで、前期から若干上昇しました。これは、法人税率の高い国での営業利益が増えたことによるものです。

グループ全体の既存事業における純利益持分は、16億5,400万ユーロで、前期比9.5%増。グループ全体の純利益持分は、14億5,500万ユーロで前期比8%減。これは、前期で一時的な良化要因があったのに対し、当期では一時的な悪化要因が発生したためです。

積極的なポートフォリオ管理

ペルノ・リカールは当期において以下のM&A施策を実施しました。

スーパープレミアムブランドの獲得により高成長カテゴリーでの売上拡大
◆ 高成長を続けるジン市場における優良ブランドであるマルフィを買収

戦略的市場の強化
◆ 米国での地歩を固めるために、バーボンブランドのラビットホール※2およびアメリカンウイスキーブランドのTX※3を買収

新たな販売チャネルおよび市場の開拓
◆ 中国において、飲食店向け販売チャネルを担当するプレミアム販売部門を強化するために、Domaines Barons de Rothschild (Lafitte)と販売提携
◆ ミャンマーでの中産階級消費者層の伸長に対応するため、地元企業と合弁会社を設立
◆ オンライン販売強化のため、スペインのオンラインワインサイトであるBodebocaのプラットフォームを買収

ノンコア資産の売却
◆ アルゼンチン・ワインの商品群
◆ 代理店を通じたインペリアルの販売(韓国)

※2:株式の過半数を2020年6月期中に取得完了予定
※3:2019年8月5日に合意内容を発表済み

フリーキャッシュフローおよび負債

当グループは引き続き、きわめて健全な水準のキャッシュフローを維持しています。当期の経常的なフリーキャッシュフローは前期比4%増の14億7,700万ユーロとなりましたが、フリーキャッシュフローは前期比5%減の13億6600万ユーロとなりました。これは前期に一時的な良化要因があったことによるものです。
これにより、純負債は前期末に対し、3億4,200万ユーロ減少し、66億2,000万ユーロとなりました。

期中平均為替レートによる、2019年6月30日時点のEBITDAに対する純負債の比率は2.3※4で、2018年6月30日時点の2.6から低下しました。これは増配と積極的なM&Aによるものです。

財務方針

キャッシュフローの創出が引き続き順調に推移していることと、投資資金の回収を進めたことから、当グループでは以下の通り、財務方針の見直しを行いました。投資適格格付けを堅持しつつ、以下の重点施策を実施します。

1. 将来の実質的成長を確保するための投資を拡大、特に戦略的在庫および設備投資を強化。
2. 積極的なポートフォリオ管理および企業価値を高めるM&Aを引き続き実施
3. 2019年6月期から増配をおこない、配当性向を0.50%に引き上げ
4. 2020年6月期から翌期にかけて、最大10億ユーロ相当の発行済み自己株式を買い戻し

これに基づき、2019年11月8日に開催予定の年次株主総会において、当期の1株当たりの配当を3.12ユーロとすることを提案いたします。

配当性向の引き上げに加え、当グループは最大10億ユーロ相当の発行済み自己株式の買い戻しを実施する計画であることを発表いたします。買い戻しは2020年6月期から翌期にかけて実施し、買い戻した自己株式は消却いたします。
この発行済み自己株式の買い戻しは、市場の状況を勘案しつつ実施いたします。従いまして、買い戻し時期、株式数、および価格は都度決定いたします。また、当グループは、告知や理由の説明なく、買い戻しを一時的に中断または終了することを決定する可能性もあります。
この自己株式の買い戻しは、当グループの財務方針の優先順位に従い、当グループの戦略的経営計画を引き続き実行していく中で実施いたします。

今回の決算発表にあたり、ペルノ・リカール グループ会長兼最高経営責任者(CEO)のアレクサンドル・リカールは、次のように語りました。「当グループは、2019年6月期において素晴らしい業績をあげることができました。大幅な増収増益を達成するとともに、長期的な企業価値向上に向けた一連の投資も実行しました。営業利益が前期比8.7%増というのは、2012年6月期以降で最も高い増益率です。
2020年6月期につきましては、2019年から2021年までの3ヶ年計画である「トランスフォーム&アクセラレーション」(改革の加速化)計画を引き続き実行し、また、戦略的ブランド、戦略的市場、戦略的投資、およびグループのサステナビリティと企業責任に関する2030年までのロードマップへの取り組みをさらに強化いたします。事業環境が不透明ではありますが、2020年6月期の為替の影響を除いた既存事業における営業利益は前期比5〜7%増を見込んでおります。」

※ 4:1ユーロに対する米ドルの平均レートは、前期が1.19ドルであったのに対し、当期は1.14ドル。

日本での業績結果

◆ 継続したシャンパンの成長、特に、効果的な価格設定とペリエ ジュエ グランブリュット、ブラン・ド・ブランとマム グラン コルドン ロゼの好業績。
◆ シーバス等のプレミアム以上のブレンデッド スコッチの加速
◆ シャンパンとウイスキーによる効果的な価格ミックス

ペルノ・リカールについて

ペルノ・リカールは、スピリッツとワインの世界市場におけるリーディングカンパニーです。2018/19年度の連結売上は91億8,200万ユーロでした。1975年に、リカール社とペルノ社の合併により設立された後、本業での成長と、シーグラム(2001年)、アライド・ドメック(2005年)、ヴィン&スプリト(2008年)などの買収を経て、現在に至ります。ペルノ・リカールは、アブソルートウォッカ、リカール(パスティス)、バランタイン、シーバスリーガル、ローヤルサルート、ザ・グレンリベット(スコッチウイスキー)、ジェムソン(アイリッシュウイスキー)、マーテル(コニャック)、ハバナクラブ(ラム)、ビーフィーター(ジン)、カルーア、マリブ(リキュール)、マム、ペリエジュエ(シャンパーニュ)、ジェイコブス・クリーク、ブランコット・エステート、カンポ・ヴィエホ、ケンウッド(ワイン)など、業界内でも特に有名なブランドを数多く保有しており、世界のトップ100スピリッツブランドのうち16を保持しています。ペルノ・リカールは、約19,000名の社員と、6社の「ブランドカンパニー」、そして各市場に設立された86社の「マーケットカンパニー」からなる分社化された組織です。持続可能な発展を目指すと同時に、責任ある飲酒の普及に努めています。ペルノ・リカールの戦略と熱意は、「企業家精神」「相互の信頼関係」「強い倫理観」という3つの主要な価値観に基づいており、これに従って事業を展開しています。NYSEユーロネクストに上場しており(ティッカー:RI、ISINコード:FR0000120693)、CAC40指数のメンバーでもあります。

お問い合わせ

■ ペルノ・リカールホールディングのお問い合わせ先
○ Julia Massies / VP,Financial Communication & InvestorRelations
+33(0)141004107

○ Adam Ramjean / Investor Relations Manager
+33(0)141004159

○ Fabrien Darrigues / External Communications Director
+33(0)141004486

○ Emmanuel Vouin / Press Relations Manager
+33(0)141004404

○ Alison Donohoe / Press Relations Manager
+33(0)141004463

■ ペルノ・リカール・ジャパンのお問い合わせ先
○ ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
○ 人事・コーポレートコミュニケーション本部長 富田 直子
○ S&R・コーポレートコミュニケーションマネージャー 古垣 里美
電話(代表):03-5802-2670

連結財務諸表は監査済みです。法定監査訳による報告書は、監査報告書のレビュー後に発行されます。当社の2018年6月期連結決算の詳細は下記ウェブサイトに掲載しております。
www.pernod-ricard.com

注:本プレスリリースに明記した売上、利益の前期比は、別段の表記がない限り、事業売却および為替変動などの影響を除いた本業についてものです。

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