2021.10.01
S&R
アブソルート ウオッカから、ペリエ ジュエ、ビーフィーターまで
「サステナビリティ・企業の責任に関する2030年までのロードマップ」実現に向けたイノベーション
ペルノ・リカール グループ(本部:フランス・パリ 会長兼CEO:アレクサンドル・リカール)は、当年2月15日に「サステナビリティ・企業の責任に関する2030年までのロードマップ――楽しい時を安心の現場から」の実践の一環として、アブソルート、ペリエ ジュエ、ビーフィーターを対象に、パッケージ関連のイノベーションの導入について発表しました。ロードマップに定義される指針の1つである「資源循環」の中で、ペルノ・リカールではパッケージのすべてを2025年までにリサイクル可能、再利用可能、堆肥化可能またはバイオベースにするべく強い意志をもって取り組みを進めています。
アブソルート
スウェーデンを代表するウオッカ・ブランドであるアブソルートでは、「透明ガラスボトルの原材料の50%をリサイクル素材にする」という重要なマイルストーンを4年前倒しで達成しました。リサイクルの割合が高いという難易度にもかかわらず、アブソルートはガラスボトルのメーカーであるArdaghグループと緊密に協力することにより、ボトルの透明度の維持に成功しました。
この大きな成果に先立ち、アブソルートでは紙製ボトルの先行開発品も発表。これはアブソルートのブランド史上初めてとなる、スピリッツを充填できるペーパーボトルとなります。このペーパーボトルは、素材を紙57%、再生プラスチック43%とし、ペーパーボトルの内側に再生プラスチックの層があるという仕様で、分けてリサイクルが可能となっています。この先行開発品の消費者反応を探るべく、まず2,000本が英国とスウェーデンで試験的に市場投入されました。このプロジェクトは、Paboco(The Paper Bottle Company)社との共同イニシアチブであり、従来のパッケージに代わる持続可能な方法を創出するというものです。このプロジェクトにはFMCG業界を牽引する先進的企業が参加し、ボトリング業界における持続可能なイノベーションの推進に拍車をかけ、消費者やスピリッツ業界の関係者の意識改革を目指しています。
ビーフィーター ジン
受賞歴世界最多を誇るジン*1 ビーフィーターにおいては、さらに環境に配慮しリサイクル性の高い資材を使用した新仕様のボトルを発表しました。従来のプラスチックキャップに代わり、高級感あふれるエンボス加工のアルミニウムキャップを採用。また、ラベルをプラスチック製から、手作業で作り込まれたような佇まいでエレガントな雰囲気を醸し出す紙製に変更することで、年間400トン以上のプラスチックが削減されます。ビーフィーター蒸留所誕生200周年記念に合わせて発表されたこの新しいボトルは、ビーフィーターの最大の市場であるスペインで発売されたのを皮切りに、全世界順次展開される予定です。
*1 インターナショナル・スピリッツ・アワード(2004~2019年)による
ペリエ ジュエ
グループのプレステージシャンパンブランドであるペリエ ジュエでは、2年間の研究開発を経て、環境に配慮した新しいギフトボックスを発売。FSC認証*2 を受けた森林から調達した天然繊維を使用しています。優雅さと持続可能性を兼ね備えたこの新しいボックスは鉱物油不使用で、100%再生可能な紙素材を使用。従来商品に対し30%の軽量化を実現しました。
*2 FSC (Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)による認証制度。持続可能な森林活用・保全を目的とした「適切な森林管理」を認証する国際的な制度です。
ペルノ・リカール グループのS&R(企業の社会的責任)担当最高責任者のヴァネッサ・ライトは、「企業の社会的責任戦略は当社の事業の中枢をなし、『資源循環』を重要な柱と位置づけています。パッケージングのイノベーションは、環境への負荷を最小限に抑えるための最重要課題です。アブソルート、ペリエ ジュエ、そしてビーフィーターと同様に、当社のすべてのブランドではこのアプローチに強い意志をもって取り組んでいます。循環型マインドセットを意識することで、リユース、システム再構築、リサイクル、リデュースにより廃棄物を減らし、天然資源の保護を目指します」と述べています。
ペルノ・リカールについて
スピリッツ市場とワインの市場において世界第2位のメーカー*3 で、2020/21年度の連結売上88億2400万ユーロでした。1975年にリカールとペルノの合併により設立された後、ペルノ・リカール・グループは実質的成長に加え、シーグラム(2001年)、アライド・ドメック(2005年)、ヴィン&スプリト(2008年)などの買収を経て、現在に至ります。ペルノ・リカールは、アブソルートウオッカ、リカール(パスティス)、バランタイン、シーバスリーガル、ローヤルサルート、ザ・グレンリベット(スコッチウイスキー)、ジェムソン(アイリッシュウイスキー)、マーテル(コニャック)、ハバナクラブ(ラム)、ビーフィーター(ジン)、マリブ(リキュール)、メゾン マム、ペリエ ジュエ(シャンパン)、ジェイコブス・クリーク、ブランコット・エステート、カンポ・ヴィエホ、ケンウッド・ヴィンヤーズ(ワイン)など、世界のトップ100スピリッツブランドのうち16*4 を含む業界内でも特に有名なブランドを数多く保有しております。
2018年に実行に移された戦略計画「Transform & Accelerate:変革と加速」でも改めて示している通り、ペルノ・リカールの戦略とは、すべてのステークホルダーを視野に入れて、長期的成長と利益成長に重点を置いた投資を行うことにあります。ペルノ・リカールでは、国連の持続可能な開発計画(SDGs)を支持する「サステナビリティ・企業の責任に関する2030年までのロードマップ――楽しい時を安心の現場から」で示しているように、「企業家精神」「相互信頼」「強い倫理観」という3つの創業の価値観に忠実であり続けています。ペルノ・リカールの持続可能性と責任ある消費への熱心な取り組みが評価され、エコヴァディス社のサステナビリティ調査においてゴールド評価となりました。また、ペルノ・リカールは国連グローバル・コンパクト・リード企業に認定されています。ユーロネクストに上場しており(ティッカー:RI、ISINコード:FR0000120693)、CAC40指数の銘柄に含まれています。詳細情報はこちらでご確認ください。
http://www.pernod-ricard.com
*3 IWSR 2020による
*4 IWSR 2020による
お問い合わせ
【ペルノ・リカール・ホールディングのお問い合わせ】
Emmanuel Vouin / Head of External Engagement
[TEL]+33 (0) 1 70 93 16 34
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人事・コーポレートコミュニケーション本部長 富田 直子
コミュニケーション & パブリック・リレーションズ マネージャー 小山 亜希子
[TEL]03-5802-2678