ペルノ・リカールでは、限りある天然資源を最適化・保護するために、新しい生産方法を考案し、あらゆる段階で無駄を最小限に抑えます。
これを実現するために製品ライフサイクルの各段階で5つの重要な原則 5R : Rethink(再考)、Reduce(削減)、Reuse(再利用)、Recycle(リサイクル)、Respect(尊重)を採用しています。
2030年までに二酸化炭素排出量を50%削減し、2050年までにネットゼロを達成することを目標としています。実現に向け、新技術の導入や代替エネルギーへの転換、再生可能電力の導入などに取り組んでいます。
消費者の皆様にお届けするまでの製造の各段階において、パッケージが環境に与える影響や、廃棄物を削減していきます。
フランスでデザイン・開発されたエコボックスは、軽量かつコンパクトな機能面での配慮に加え、優雅さと持続可能性を兼ね備えています。インクの消費を抑えるためにプリント領域を総表面積のわずか3%に制限しています。
以前のボックスよりも30%軽くなっており、その結果、商品を世界中の消費者に届けるための物流チェーン全体で環境への影響が軽減されています。
アブソルートは紙ボトルのメーカーPabocoと複数の企業と共に、リサイクル可能な紙ボトルの開発を進めています。現在のプロトタイプは57%が紙、43%がプラスチックで構成されていますが、ボトル内の薄い層として使用されているプラスチックは、使用後にリサイクルすることができます。
2030年までに二酸化炭素排出量を50%削減するために様々な取り組みを進める中で、そのうちの30%はパッケージのイノベーションによるものです。
ペルノ・リカール商品のパッケージは全て循環型デザインの原則に従って管理され、製品ライフサイクル全体における改善と、廃棄物最小化を目指しています。
2025年までに、すべての新製品開発において、影響を軽減するためのエコデザインの原則を採用していきます。100%認証された段ボールの使用やガラスのリサイクル率を50%にしていきます。
また、販促品は100%が再利用可能、リサイクル可能、または堆肥化可能なものを採用します。
ペルノ・リカールでは、炭素排出量削減に向けて、直接的(スコープ1&2)・間接的(スコープ3)なモニタリングを実施しています。
また、気候変動対策として、
①カーボンフットプリント評価を採用し、アクションの優先度を明確にします。
②エネルギー効率対策、農家やサプライヤーと協力しての二酸化炭素排出量を削減などの対策を実施しています。
2025年までに、すべてのオフィスと生産拠点で100%再生可能な電力を調達し、2030年までにスコープ1&2の二酸化炭素排出量54%削減を目指します。
水はペルノ・リカールの製品に欠かせない要素です。作物の灌漑から原料の加工、蒸留、オー・ド・ヴィのブレンド、製品の調合まで、製品ライフサイクルすべての段階で水が関わっています。
2030年までに水使用量を20%削減すると共に、すべての高リスク流域での水収支均衡化を目指して、生産拠点で消費される水の100%を補充します。